2019AWEssence

2019/09/13

【秋ベージュ】大人に捧ぐ、モヘアの新解釈vol.5

34歳。「私、大人になったなぁ…」としみじみと思うことがあります。日本酒のおいしさがわかるようになってきたこと(もっぱらビールとワインだったのに)、マスカラに3000円払ってもいいと思えるようになったこと(20代はドラッグストアの1000円のものしか使ったことがなかったのに)、海は「眺めるもの」・プールは「入るもの」になったこと(子供のころ、そういう大人って意味がわからないと思っていたのに)etc.……。とっても個人的かつ些細なことだけれど、探すとたくさんありそうです。

「ベージュ」を好きになったこと、もそのひとつ。幼少期はトラッド趣味の母の影響で、ネイビーやグレーでクローゼットが構成され、大学生のころはその反動でビビッドカラーを買い漁り、この業界に入ってからは、黒を着こなす先輩方に憧れて黒に開眼しました。ベージュは…というと、ぶっちゃけ「つまらない」「老けて見えそう」と積極的ではありませんでした。

が、BEIGE,に出合って、私のクローゼットにはベージュ率が格段にアップ。グレーみがかったベージュのコート、ヌードベージュのシャツやスカート、ライトベージュのジレ。このブランドが提案するベージュの色出し、色味幅、アイテムへの落とし込みかたに魅了されているからです。

そして、今回。シャツとスカートは、正しくは「Camel」という表記ですが、黄みがかったベージュで世によくあるキャメルよりも軽やか。シルクのようなツヤ・風合いのポリエステルの表面に、ほんのりシワのような加工がされていて、なんというか…ムードがある! だからシャツのボタンを2つ開けてデコルテを見せても、いやらしさとは別の色気が漂うんです。

そこに重ねるモヘアニット。モヘアに関しても、実は消極的だった私。ほっこりしそうなイメージがあって、辛口派としてはなかなか手を出せなかった。けれど、これは違う! ざっくり深めのV開きと透け感を残した編み目が、いいキレ味、出しています。

以前の私のように、ベージュに対して「つまらない」「老けて見えそう」と感じているかた。ぜひ、このベージュを纏ってみてください。新しい自分と出合えるかもしれませんから。

上/このグラデーションコーデ、イチオシです。モヘアにこんなツヤ感のあるシャツ&スカートを合わせるなんて…! 大人的、モヘアの新解釈です。

上/ひじあたりにギャザーを寄せています。袖をたくし上げなくても、ニュアンスが出る仕様に「なるほど〜」と唸りました(笑)。

上/スカートなのに、パンツのようなヒップのポケットデザイン。落ち感のあるスカートってフェミニン度数が高くなりがちですが、このデザインのおかげで凛々しさがプラスされています。

ニット/¥32,000(税別)
ブラウス/¥23,000(税別)
スカート/¥27,000(税別)


【profile】
1985年愛知県名古屋市生まれ。大学卒業後上京し、約5年半、人材系企業に営業職として勤務。28歳でエディターを志し、転身。現在はフリーランスのファッションエディターとして小学館『Oggi』、講談社『mi-mollet』などで活躍中。またアパレルブランドや百貨店との商品開発、トークイベント、コラム執筆も担当。Instagram@kobayashi_bunでは日々リアルなコーディネートを更新中。noteではエッセイも。