2020AWEssence
2020/08/28
【コーデュロイ】アウターとしてのジャケットの話vol.3
「いつからジャケットを羽織っていないだろう」―――。
最近ふと、窓の外をぼーっと眺めながら考えていました。
プロフィールにも記載しているとおり、私は前職で法人向け営業をしていた経験があり、その5年半はジャケットがマストな日々。それから20代後半でエディターに転身し、すっかりジャケットから遠ざかりました。
基本、服装に制約のない仕事というのもありますが、"カジュアル"ブームの流れもやはり関係しているように思います。唯一ジャケットを着る機会があるとすれば、ちょっとしたパーティへ出席する日など。きれいめなワンピースにさっとテーラードジャケットを肩がけするくらいです。
そこへ、このコロナ禍。今、パーティの類いの集まりはほぼなく、ますます"きちんと"する機会が減ってきています。
ただ、いわゆるセットアップやスーツ地のジャケットはもう何年も着ていないものの、アウターとしてのジャケットは積極的に着ていることに気が付きました!2019SSのvol.8で紹介したツイードジャケットなんかがそう。白T×黒スキニーのカジュアルスタイルにサッと羽織って、トレンチコートと同じくらい、肌寒い春に活躍してくれました。
そして、今回のコーデュロイジャケットも、秋アウターとして期待できる逸品!
コーデュロイって"カジュアル"のイメージが強いけれど、そこはやはりBEIGE,。
中太の畝でしっかりコーデュロイとして存在感があるのに、しなやかな風合いでエレガント。デザインも単純なテーラードではなく、アシンメトリーな1つボタン仕立て。ボクシィなフォルムに少しだけウエストを絞ったり、肩パッドが入っていたり・・・メリハリがある。いわゆる懐かしいカントリー調なコーデュロイではなく、とても"シティ派"なコーデュロイジャケットなのです。
では、どんなコーディネートに羽織ったらいいか。それは、ぜひ、オンラインショップの【スタッフコーディネート】をご覧になってみてください。
ブラウンのジャケットは、あるスタッフの方は黒のオールインワンに、もうおひとりは、白ブラウス×ネイビーパンツに合わせていました。アイスブルーのジャケットを着用したスタッフは、ブラウンのワイドパンツ合わせが素敵です。
コーディネート欲がむくむくと刺激されてきました! というわけで、私だったら自分のワードローブにどう合わせるかを考えてみたので、よかったらご参考に。
ブラウンジャケットは、くすみピンクのヴィンテージ柄マキシ丈ワンピースの上に羽織ってクラシカルな雰囲気に。アイスブルーは、オフホワイトのVネックニット×フレアパンツで秋の淡色グラデーションを満喫します。
"きちんと"のためのジャケットではなく、"アウター"としてのジャケット―――。
この秋、大人の装いにしっくり寄り添ってくれそうです。
ジャケット 各¥54,000(税別)
【profile】
1985年愛知県名古屋市生まれ。大学卒業後上京し、約5年半、人材系企業に営業職として勤務。28歳でエディターを志し、転身。現在はフリーランスのファッションエディターとして小学館『Oggi』、講談社『mi-mollet』などで活躍中。またアパレルブランドや百貨店との商品開発、トークイベント、コラム執筆も担当。Instagram@kobayashi_bunでは日々リアルなコーディネートを更新中。noteではエッセイも。