2020AWEssence

2020/09/04

【千鳥格子】ブーツが履きたくなる柄ってこういうことvol.4

9月になりました。東京では暑さが和らぎ、夕方は気持ちのいい風を感じられるようになりました。とはいえ、駅から家まで歩く道のりで汗をかくし、枝豆&ビールだって、まだまだやめられる気がしない。いや、昔、新潟に住む祖母が「枝豆は秋の始めのほうが香りがいい」なんて言っていたから、これからますます買いどきなのかな・・・楽しみです。

話が逸れました(笑)。秋らしくなってきたけれど暑い、暑いけれどもう夏ではない。そんな季節の狭間の今、私が即買いするときの条件。それは"ショートブーツに合うもの"です。

昨年は個人的にショートブーツの当たり年で、黒・アイボリー・ベージュ、計3足を春先までとにかくたくさん履きました。それぞれタイツやニットの季節に購入したのですが、今年は9月に素肌の時期から履くのが楽しみ!

肌の生っぽさとレザーのマットな風合い。このコンビネーションを味わえるのは、"暑いけど、どうやら秋"の今できる、特別なおしゃれだから。例えばこんなふうに。ノースリーブから、裾のスリットから、素肌がのぞきます。サンダルやバレエシューズより、足を覆う面積が大きいブーツを履くことで、足元に重厚感が出る。"ショートブーツに合う"ワンピースです。

デザインだけでなく、素材にも理由があります。ブラウンベースの千鳥格子柄。千鳥格子というと黒ベースのものも多いけれど、ダークブラウンかつ小さめの柄で、堅苦しさのない、現代らしい、とっても優しい雰囲気が特徴です。

イタリアの生地メーカーのものだそうで、なるほど、納得! 動くたび、自然なドレープや光沢を感じて、うっとりする着心地。さらりとしているけれど、かといって、ペラペラでもないのが秋らしい。だから、素肌もブーツもちゃんと受け止めてくれるわけです。同素材でジャケットとショートパンツのセットアップも。ジャケットは、ダブルボタンでクラシカルなデザインではあるものの、袖口はシャツのようなカフス仕様。新しさはあるけれど崩しすぎない、このバランスがBEIGE,ならでは、です。

ワンピースにショートブーツか、ジャケットやショートパンツにショートブーツか。もちろん、肌寒くなったらニットを着たり、タイツを履いたりして・・・。
う〜ん、なんとも想像力を掻き立てられる千鳥格子です。

ワンピース 各¥49,000(税別)
ジャケット 各¥63,000(税別)
パンツ 各¥36,000(税別)

【profile】
1985年愛知県名古屋市生まれ。大学卒業後上京し、約5年半、人材系企業に営業職として勤務。28歳でエディターを志し、転身。現在はフリーランスのファッションエディターとして小学館『Oggi』、講談社『mi-mollet』などで活躍中。またアパレルブランドや百貨店との商品開発、トークイベント、コラム執筆も担当。Instagram@kobayashi_bunでは日々リアルなコーディネートを更新中。noteではエッセイも。