2023SSEssence

2023/06/15

vol.9【レース】どうする、旅先でのドレスアップ
|エディター小林文「BEIGE,の奥深きシンプル」

前回のコラム経由で「シアートップスのPVがとてもよかった」とのこと。うれしいな。ありがとうございます。あれ、本当にオススメ。ちなみに今日も着ています(笑)。ジメジメした天気の日、肌離れがよくって気持ちがいいんです。それと、いいカットソーって贈り物にもなる。いいものを知っている大人、もしくはそんな大人を目指しているひとへ。シンプルなので、もらう側も「重いな」と思わずに受け取れます。

さて、前回を読んでくださったかたが多いとのことで、今回はその続き、家族がらみの話を。

先日、iPhoneの画面にポンと表示された「4年前の今日」。4年前の6月、ひとり旅でシンガポールへ行っていたようで、その写真たちがBGM付きでゆっくりとスライドショーとして流れてきました。息子から見事にうつった喉風邪でゴホゴホ言いながら、電車のなかで、ぼーーーー…。

コロナ禍前までは、入稿と校了と撮影の隙間を狙って、2泊4日くらいの弾丸旅を楽しんでいました。ひとりならではの緊張感、心地よいカルチャーショック。そして「次回は一緒に食べたいな」「この景色を見たら驚くだろうな」と夫の顔を思い出す。4年前のシンガポールも「次回は一緒に」と脳内メモしたお気に入りの場所になっていたのでした。

コロナ禍と妊娠出産。なかなかに閉鎖的な数年を過ごし、“どこか遠くへ行きたい欲”がムクムク。そんななかでのiPhoneスライドショー。先週、「よーし! 仕事頑張って、かあさんがふたりをシンガポールに連れていくぞー!」と、夫と息子に宣言しました(笑)。

旅先で着る服を考えるのも大好き。その国、その都市に似合いそうな色や生地感をイメージしてあれこれ持参。でも実際に行ってみるとハズレたりもするので、そういうときは迷わず現地調達もします。想像以上に都会で驚いたシンガポールでは、百貨店で素敵なローカルブランドを見つけて、ネイビーのノースリーブのオールインワンを購入。早速着てみるとバチッと街に馴染んだし、東京に帰ってきてからも毎年夏に楽しむほど、気に入っています。

次回シンガポールへ行くなら、ドレスアップ用としてワンピースも持っていきたい! 旅の最終日に素敵なレストランを予約したときのために、ホテルに戻ってシャワーを浴びて薄暗いバーで1杯乾杯するために。

今回のレースワンピースは、そんなイメージにまさにぴったり! “レース”といっても、いわゆる花柄のそれではなく、ざっくりとした網目、メッシュ素材のような、配色のないギンガムチェックのようなレース。専門的ですが、「カラミ織り」という素材のレースだそうです。


私が着ているのはネイビーですが、マットな質感と同時に清涼感があるので、とってもさわやか。シワにもなりません。シルクのようなしっとりしたネイビーとは違う、カラッとドライなネイビーで、シンガポールをはじめ、暑い国に似合いそう!


シルエットは、ウエストからたっぷりと広がる、フィット&フレア。歩くたびにスカート部分がドラマティックに動く、絵になるワンピースです。

アクセサリーは少なめ、足元もあえてヒールのないフラットなサンダルで。気合いを入れているわけではないけれど、ドレスアップそのものは好んでしています、という雰囲気が旅には似合う気がします。

シンガポールシンガポールと書きましたが、ハワイのステーキハウスなんかもいい。レストランからホテルへの帰り道、ハイビスカスを拾って髪にさっと飾って、るんるんスキップしたいな…!笑

…妄想ひろがるワンピースのお話でした。




フレアワンピース / ¥42,900(税込)
ペプラムブラウス / ¥27,500(税込)
フレアスカート / ¥37,400(税込)



【profile】
1985年愛知県名古屋市生まれ。大学卒業後上京し、約5年半、人材系企業に営業職として勤務。28歳でエディターを志し、転身。現在はフリーランスのファッションエディターとして主婦の友社『GISELe』、講談社『mi-mollet』などで編集・執筆中。Instagram@kobayashi_bunでは日々リアルなコーディネートを更新中。noteではエッセイも。