2023AWEssence

2023/09/13

vol.4【ブラック】BEIGE,で探す“ハレ”の服
|エディター小林文「BEIGE,の奥深きシンプル」

今年は“初めて”の仕事が続いた夏でした。といっても、書いたり編集したり、領域は変わっていないのですが。お会いするのが“初めて”のかたが多かったのです。

“はじめまして”の服特集は、春の女性誌でたびたび見られる企画。私も何度か担当したことがあります。白シャツがいい、淡いパステルカラーがいい、少しデコラティブなブラウスがいいetc.…その年によってトレンドは少しずつ違えど、共通で提案していたのは「顔が明るく見えること」。コンテを描き、撮影・入稿し…校正作業を終え、やや寝不足で冴えない顔色のまま、顔色が明るく見えるトップスを買いに走ったこともあります(笑)。

この夏“はじめまして”に選んだのは、かつてとは真逆の“黒”でした。

黒のアメスリトップスやジレ、黒のノースリーブワンピース、黒のスティックパンツ。全身黒にすることもあれば、上下どちらかを黒にすることも。ともかく体の半分は黒に染めていました。

黒に頼っていた理由は、顔が引き締まって見える(気がする)、から。38歳、いよいよ40代に片足突っ込んでいる私としては、顔は「明るい」よりも「シャープ」に見せたい欲のほうが上回るのです。老けるのはイヤだけれど、別に若々しく見せたいわけでもないから。

秋も冬もそんな気分は続行。例えば、“ハレ”のシーンも“はじめまして”にあふれている。さあ、何着よう…?

ハレの日服、いちばんの狙いは「黒のツイードジャケット」。
ツイードジャケットはvol.2でも紹介していますが、それとはまたタイプも素材も異なる、なんとも華やかなツイードです。


日本有数の織物産地・尾州と呼ばれる愛知や岐阜周辺の生地メーカーへデザイナー陣が赴き、6種類もの糸を指定し、織りも指定し、そうしてできたオリジナルの生地を使ってデザインしたそう。


よーく拡大して見てみてください。色は黒のみですが、ところどころツヤッ!キラッ!としていますよね。ラメモール、リボン糸、スパンコール糸…けばけばしくならないそのさじ加減はBEIGE,ならでは。(ちなみに奥に見える白もベージュ寄りでまた素敵!)

シルエットはややゆったりとしたAライン。程よく今っぽさがあります。私の最注目ポイントとしては首元。ボタンを上までしっかりしめると、ギュッと首のアーチに沿うくらいコンパクトなつくりです。チーフデザイナー船津さんに伝えると「ふふふ、そうです、そここだわっています」とのこと。(うふふ、私も気づけてうれしいです)


秋や冬の結婚式・結婚パーティーで着るなら、ドレスやオールインワンも黒でシックに。右から、インナーにタートルやレースブラウスを合わせる深V ネックのドレス(落ち感がありつつドライな素材感)、モックネック&フレンチスリーブのAラインドレス(二重織でしっかり膨らみ感あり)、クルーネック×長袖×ストレートパンツの究極にハンサムなオールインワン(Vネックドレスと同じややドライな素材)。トレンドの超シアーな黒ストッキングを合わせると最高にクールだな〜と妄想してうっとり…。

いつもの日も特別な日も、自分が自分に自信を持てる黒を少しずつ揃えていきたいな…と、お財布と相談しています(笑)!




ノーカラージャケット/¥143,000 (税込)
モックネックドレス/¥46,200 (税込)
オールインワン/¥46,200(税込)
ジャンパードレス/¥37,400(税込)




【profile】
1985年愛知県名古屋市生まれ。大学卒業後上京し、約5年半、人材系企業に営業職として勤務。28歳でエディターを志し、転身。現在はフリーランスのファッションエディターとして主婦の友社『GISELe』、講談社『mi-mollet』などで編集・執筆中。Instagram@kobayashi_bunでは日々リアルなコーディネートを更新中。noteではエッセイも。