2022SSEssence

2022/03/11

vol.1【10周年アイテム】自分で自分に太鼓判を押せる服

2022SSもコラムを担当します、エディターの小林 文と申します。金曜更新全9回、よろしくお願いいたします!

ファッションについて書く仕事をしていると、「いつも身なりに気をつかっている人」と思われることが多くて驚きます。もちろんファッションが好きではあるけれど、決して「いつも気をつかっている」わけではありません。朝起きて、着るものについてなーんにも考えたくない日だって多々あります。

私がSNSを更新しない日は、パジャマに毛が生えたような格好(ノーメイクかつ寝癖もついたまま)で、家から一歩も出ずPCとにらめっこしている日か、もしくは、「今週何回目よ?」と自分で自分にツッコんでしまう服を着ている日か、です。

前者のほうはご想像にお任せすることにして(笑)、後者のほうをお話ししてみますね。

「今週何回目よ?」と自分で自分にツッコんでしまう服。たとえば、年末から最近までで言えば、BEIGE,のグレーのハイネックニット。このコラムの2021AW最終回(2021/11/19の記事参照)で書いたニットで、カジュアルな用事も仕事の打ち合わせも両方こなせるスマートさ。本当に頼りになりました。多いときで週3くらいで着ていたかもしれません(笑)。

会う人や行く場所さえ異なれば、週に何回も同じ服を着ていたっていいわけですし、「この服なら間違いない!」と自分で自分に太鼓判を押せるなら、それがいちばん最高。私は次の冬もきっとあのニットに支えてもらうんだろうな〜と思います。

そんな、自分で自分に太鼓判を押せる服、2022SS版もありました! ベージュのバンドカラーシャツ。今年はBEIGE,誕生10周年で、それを記念して限定数でつくられた、【PARCHMENT(パーチメント)】シリーズのものです。BEIGE,は生地ごとにシリーズ名をつけていて、その多くは地名からイメージして名付けられていますが、こちら【パーチメント】は、“羊皮紙”(古代で紙の役割をしていたもの)からインスピレーションを得ているそう。ほんの少しグレーみを帯びた、シックながら明るいベージュがまさにそれ。オーストラリア産の上質なサマーウールを使用し、国内最高峰の産地・尾州で織り上げて。“ウール”ではあるけれどチクチク感はまったくなく、“ウール”だからこそのなめらかな肌触りがある。着ると最高にリッチな気分にさせてくれる、品のいいシャツです。
バンドカラー、縦に大きな胸ポケット、プリーツの入った袖…シンプルに見えて、細やかなデザインが効いていて。私は、このシャツさえあれば、春の楽しい予定も緊張する予定も乗り越えられそう! と早くも絶大な信頼を寄せています。

また、本格的なスラックスのデザインを潔く膝上丈に落とし込んだ大人のショートパンツ、肩パッドのかわりに薄い芯を入れて整えた、美しいテーラードジャケット。いずれもシャツと同素材で、単品ずつはもちろん、セットアップで着るのもかっこいいシリーズです。
バンドカラーシャツを休む日は、こんなクリーンなTシャツも良さそう。細い線で描いた四角は、BEIGE,誕生時からのアイコンで、気持ちのいい光が入る窓がイメージソースになっているのだとか。ロゴより合わせやすく、でも無地よりピリッと引き締まる。デザイナー宮下さんに、「きれいなスラックスに合わせるのがオススメ」と教えていただきました。

着るたびに心が満たされる、誰かからではなく“自分で自分に太鼓判を押せる服”が揃うBEIGE,。この春も頼りにしています、とっても!


ジャケット/¥64,900(税込)
シャツ/¥39,600(税込)
パンツ/¥31,900(税込)

カットソー/各¥14,300(税込)



【profile】
1985年愛知県名古屋市生まれ。大学卒業後上京し、約5年半、人材系企業に営業職として勤務。28歳でエディターを志し、転身。現在はフリーランスのファッションエディターとして小学館『Oggi』、講談社『mi-mollet』などで活躍中。またアパレルブランドや百貨店との商品開発、トークイベント、コラム執筆も担当。Instagram@kobayashi_bunでは日々リアルなコーディネートを更新中。noteではエッセイも。