2021SSEssence

2021/07/09

【夏ブラウス】情報が溢れている今だからこそ、目で肌で感じる大切さ

好きなモノやコトについて、楽しそうに、ときに暴走気味(笑)に話す人って、魅力的です。そのひとりが“さかなクン”。

以前、NHKの朝の情報番組にゲスト出演した際、視聴者からの質問に答えるコーナーがありました。質問者は小学生の男の子。

「魚にくわしくなるにはどうしたらいいですか? どうしたら好きになれますか?」

さかなクンの答えは、
「図鑑や図書館で調べるのもいいけれど、実際に水族館やお魚屋さんでじっくり見てみたり、食べてみたりするといいですよ〜。そうすると、ぎょぎょ〜! こんな唇なんだ〜、ぎょぎょ〜! こんな味なんだ〜とわかって、大好きになりますよ〜」というものでした。

テンションの高さに大笑いしながら胸がじんわり温かくなりましたし、めちゃくちゃ説得力がありました。

これってきっと“魚”に限らず、“ファッション”に対しても言えること。

ファッションが好きになるにはやはり、実際にショップへ行って、たくさん試着をすることが大事だと思うから。

雑誌で素敵なニットを見たとき、「どんな肌触りなのかな〜」と興味を持ち、実際にショップへむかう。スタッフのかたが、オンラインショップに載っている以上のことを自分の言葉で噛み砕いて話してくださると、ムクムクと興味が湧いてくるし、そうして手に入れたものは特別感がある。私のクローゼットにも、そういうストーリーを含めて大切にしていきたい服がたくさんあります。

情報が溢れている今、ショップへ行くまでのきっかけも様々。このコラムもそんなきっかけのひとつにしていただけたら…と願い、書いています。

2021SSは今回が最終回。最後に紹介するのは、夏のブラウス、です。まず、BEIGE,らしさを感じるのが、ネック。たっぷりのシャーリングにくるみボタンをつけています。夏にあえてのハイネック。コットン78%にシルク22%の天然素材だから涼やかだし、品のいい清潔感が漂います。素材が羽のように軽やかな分、色やデザインはシックに。首は詰まっているのに対し、腕は肌を見せるノースリーブ。決してデコラティブではないのに、メリハリのきいた“シンプル”。センスが光る、BEIGE,らしいブラウスです。そして、同シリーズで長袖バージョンも。

こちらはクルーネック(ホックで開閉可)の襟元と袖口にシャーリングが。ショートパンツに合わせると、大人のリラックススタイルが完成します。

ノースリーブも長袖も、表面は軽く粉をはたいたようにパウダリー。写真に写りきらないこの質感。着てみると、リネンもデニムもひと味違うリッチなコーディネートに変換してくれる。化繊のブラウスには出せない表情が特徴です。

…まあ、これもまた、着てみないことには感動を共有しにくいわけで。時節柄、状況は人それぞれです。でも、こんなときだからこそ、目で、肌で、感じることを提案したい、改めてそう思い、最終回に想いを込めました。

2021SSもお読みいただき、ありがとうございました!

2021AWにまた、お会いしましょう。


ノースリーブブラウス/¥26,400(税込)

パンツ/¥31,900(税込)

長袖ブラウス/各¥29,700(税込)

 

【profile】
1985年愛知県名古屋市生まれ。大学卒業後上京し、約5年半、人材系企業に営業職として勤務。28歳でエディターを志し、転身。現在はフリーランスのファッションエディターとして小学館『Oggi』、講談社『mi-mollet』などで活躍中。またアパレルブランドや百貨店との商品開発、トークイベント、コラム執筆も担当。Instagram@kobayashi_bunでは日々リアルなコーディネートを更新中。noteではエッセイも。