2019AWEssence

2019/11/22

【チェック柄コート】特別なコートを大切なあなたへ…vol.15

いよいよ2019AWのコラムも最終回。全15回、本当にありがとうございました!

2018AWからの3シーズンを振り返ると、いろいろなことを書いてきました。私のファッション遍歴、家族の話、旅先で感じたこと、テニスの大坂なおみ選手に感動した話まで…本当にいろいろ。HP内コラムという性質上、不特定多数の方の目に触れる可能性はありつつ、「大切なあなた」へ話すつもりで、ひとりひとりに向けて書いていたようです。

家で夫に「聞いて聞いて〜、今日こんなことがあってね!」と話すのと同じように、また、名古屋に住む親友に「これ絶対に似合うと思うから着てみて〜!」と勧めるのとまったく同じ感覚で。まあ、計算して…というよりは、普段の対人スタイルがコラムにも滲み出てしまっていたような気がします(笑)。大勢の前で話すのは苦手だし、友人と会うときも基本1対1なものですから。

最終回も「大切なあなた」へ語りたいコートがあります。それがこのチェック柄コート。展示会で初めて見たとき、「ぶっちゃけ、着こなすのが難しいでしょ〜?」と思いました(笑)。大柄のチェックだし、しっかり厚手だし、たっぷりロング丈だし…て。が、羽織ってみてびっくり!! 本当に驚きました。154cmの私の体でも、なんだか馴染みがいいんですよ。

それは、発色と毛並みのいいイタリア産の素材を使っているから。柄の輪郭が柔らかく、鮮やかなサックスブルー×ブラウンという配色をうまくまとめています。大きな襟と太い共布ベルト、少し肩が落ちたゆったりとしたシルエットも強すぎず絶妙! 足元は、この冬買った少しボリュームのあるフラットブーツを合わせるつもりです。

色・柄・価格帯ともにスペシャルなものだから、必ずしも万人ウケするアイテムではないかもしれません。でも、このコラムを読んで「お店に行ってみよう!」と思ってくださる方がひとりでもいたら、うれしい限りです。

「大切なあなた」へ

2019AWも、本当にどうもありがとうございました! また会う日まで…!後ろには深いスリットが。そのおかげで、しっかり厚手のコートですが脚さばきがいいし、キレも生まれるわけです。ぐぐぐっと寄ってみました。このしっとりとリッチな風合い、わかりますでしょうか? パサパサ感のない、本当に上質なシャギー…うっとりします!

コート/¥140,000(税別)

【profile】
1985年愛知県名古屋市生まれ。大学卒業後上京し、約5年半、人材系企業に営業職として勤務。28歳でエディターを志し、転身。現在はフリーランスのファッションエディターとして小学館『Oggi』、講談社『mi-mollet』などで活躍中。またアパレルブランドや百貨店との商品開発、トークイベント、コラム執筆も担当。Instagram@kobayashi_bunでは日々リアルなコーディネートを更新中。noteではエッセイも。