2020AWEssence

2020/08/14

【スエード&シアー】夕暮れどきの夏ファッションvol.1

私事ですが、この8月で35歳になりました。なんだか、30歳になったときよりも感慨深いといいますか、ドキドキ? しみじみ? しています。

子供のころはよく「今はこんなに鳩が怖いけれど、きっと大人になったら怖くなくなっているはず」「今は注射が大っ嫌いだけれど、きっと大人になったら平気になっているはず」「8月生まれなのに、夏がいまいち好きじゃないけれど、きっと大人になったら好きになっているはず」と思っていました。

一応答え合わせをしますと、35歳現在、鳩と注射は相変わらず、大の苦手です。まったく平気ではありません(笑)。・・・が、「夏」は少し好きになりました。

よくよく考えてみると、当時の「大人になったら」は、なんとなく35歳のことをイメージしていたんです。30歳ではなく。30歳はまだ無理でも、35歳ならばいろいろ成熟しているだろう、と想像していたのかな。

そんな35歳ほやほやの私。成熟したかどうかは不明ですが、夏、特に夏の終わりが少し好きになったのは、ファッションでの楽しみ方を知ったから。

その方法は、"夕方に着替える"です。

もちろん、朝から晩まで出突っ張りの日はできませんが、休日や在宅ワークでクローゼットが近くにあるとき。昼間着ていたコットンのTシャツを脱いで、シャワーで汗をさっと流す。サラサラになった素肌に、少し秋を感じる素材をまとってみるのです。今回の【MARLOW】シリーズのキャミソールとスカートは、とっても滑らかなフェイクスエード。「リアルじゃないの!?」と表記を疑ってしまうほど、肌触りがリッチ。けれど、リアルスエードに比べて30%軽量とのことで、本当に軽やか。そこに羽織ったのは【DEAL】シリーズのブラウス。昨年のオーガンジーブラウスもめちゃくちゃ愛用しているのですが、今回のオーガンジーはそれよりも少しハリがあって、かつシワになりにくい。袖のカフスが太めなのも、メリハリが効いてカッコイイ! のです。

モワッと蒸し暑いけれど、一瞬風が抜ける夕暮れどき―――。

夏の素肌と秋のスエードとオーガンジー。自由な素材ミックスは、心に少し余裕が生まれる、大人ならではのファッション。あ、私ならキンキンに冷えたビールも一緒に。

こんなふうに残暑を楽しめるようになるとは・・・!

「大人って最高だよ」。

あのころの私に教えてあげたいものです。

ブラウス¥26,000(税別)
ブラウス(Sサイズ)¥26,000(税別)
キャミソール¥21,000(税別)
スカート¥27,000(税別)
スカート(Sサイズ)¥27,000(税別)

【profile】
1985年愛知県名古屋市生まれ。大学卒業後上京し、約5年半、人材系企業に営業職として勤務。28歳でエディターを志し、転身。現在はフリーランスのファッションエディターとして小学館『Oggi』、講談社『mi-mollet』などで活躍中。またアパレルブランドや百貨店との商品開発、トークイベント、コラム執筆も担当。Instagram@kobayashi_bunでは日々リアルなコーディネートを更新中。noteではエッセイも。