2020SSEssence

2020/03/13

【サファリジャケット】そろそろ乾いた風が恋しくてvol.3

時節柄、外出する際はできるだけマスクをしています。鬱々とした気分にはなるものの、ちょっとした肌荒れは隠せるし、顔の湿度も保たれるので、マスクってすごい! と感心したりもしています。また、部屋の中で仕事をするときは、小まめに加湿器の表示をチェックして、湿度が低くなるとせっせと給水。湿気大事! 湿気バンザイ!

それなのになぜでしょう。カラッと晴れた日、外に出て乾いた風を感じると最高に幸せなのは! 周りに人さえいなければ、スキップしてしまいたいほどです(笑)。

今回私が着させていただいている【SABURI】シリーズのジャケットも、そんなスキップしたくなるような素材。...わかりにくいですね、ちゃんと説明します(笑)。

見た目はリネンに見えるのですが、トリアセテートとポリエステルだけで構成されたこの生地、実はリネンは1%も入っていないんです。にもかかわらず、よーく見ると繊細な「粒感」があってリアルなリネンのよう。不思議! デザイナー宮下さん曰く、この生地を採用したのは、「リネンのようなドライな風合いはありつつ、トリアセテート特有のツヤがあるから」だそう。

説明を聞いて、本当にその表現がぴったりで大きく頷きました。リアルなリネンは、ガサッとしていて、それはそれでかっこいいのだけれど、カジュアルな雰囲気になるので、案外汎用性は低い。でも、この生地はドライだけれど表面は滑らか。

一方デザインは、フラップ付きの大きなポケットがついたサファリテイスト。「かっこいい」ディテールも、この素材なら本気すぎず怖くない。大人のサファリジャケットです。

黒やグレー、ネイビーのボトムスももちろん合うけれど、ぜひ明るい色を合わせてみてください。たとえばこんな白のプリーツパンツ。全身コーディネートの明度が上がると気分もパッと明るくなるし、風でさらさらと揺れて最高に気持ちがいいんです。

さあ、ドライな服で、新しい季節に備えましょう!ジャケットを後ろ斜め45度から。袖の内側にボタンがついていて、留めるとほら、袖口にパフっと空気を含みます。たくし上げたりまくったりしなくても、袖をおろしたままでニュアンスを作ってくれるんです。同シリーズにはワンピースの展開も。首元はシャツ型ではなくV開きでスッキリ! ドルマンスリーブというのもあって、着るとまあるいシルエット。

ジャケット/¥36,000(税別)
パンツ/¥33,000(税別)
ワンピース/¥42,000(税別)

【profile】
1985年愛知県名古屋市生まれ。大学卒業後上京し、約5年半、人材系企業に営業職として勤務。28歳でエディターを志し、転身。現在はフリーランスのファッションエディターとして小学館『Oggi』、講談社『mi-mollet』などで活躍中。またアパレルブランドや百貨店との商品開発、トークイベント、コラム執筆も担当。Instagram@kobayashi_bunでは日々リアルなコーディネートを更新中。noteではエッセイも。