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エディター小林 文「BEIGE,の奥深きシンプル」

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【ニットセットアップ】 【ニットセットアップ】

2018.09.26 Vol.8

【ニットセットアップ】
結局憧れの「癒し系」

これまでの自分の人生を振り返ってみて、そんなに文句はありません。そりゃ、「あのときもっとうまくやっておけば…」とため息をついてしまう思い出もまあまあ結構たくさん(笑)ありますが。だとしても! そんなに文句はありません。ただ…ひとつ自分にその才能がないがゆえに羨ましく、いくつになっても「あんな人生だったら…」と妄想してしまう人がいます。それは、「癒し系」と呼ばれる人、です。
 
元祖「癒し系」と呼ばれる女優さんが数名いらっしゃるので、一体どなたが本家の元祖なのだかよくわかりませんが、なにしろ、いつの世も「癒し系」はモテる! しかも以前は男性ウケはいいけれど女性ウケはちょっと…というイメージだったはずなのに、最近の癒し系は男女ともにウケがいい。そして年下からも年上からも愛される。20代前半の頃の私は、自分が「地黒・男顔・毒舌」という、癒し系とはほど遠い外見・内面だったことを理由に、早々に「癒し系」ポジションを諦めました。なんなら、羨ましさから「打倒、癒し系!」くらいに思っていました(笑)。でも30代になり、だいぶ私も素直な大人になりまして、やっと「なりたかった!」と認められるようになっています。
 
今回の【HARTY】シリーズのニットセットアップを見ていたら、「癒し系」という言葉がパッと思い浮かんだもので、つい前置きが長くなってしまいました。私の想像するときの「癒し系」女優さんはニットのセットアップを着ているイメージなんです。ワンピースほど特別なものを着ている感じではなく、でもシャツやパンツでバシッ! みたいな感じでもなく。
 
この【HARTY】のプルオーバーはVネックの開き具合がちょうどよくて、上品な女性っぽさが本当に上手い! 色気を感じるけれど、決していやらしくない、そのラインが。そしてスカートが本当に拍手モノ! 巻きスカートのように見えて、生地と生地の交差したところにまた生地があるのです。巻きスカート特有の、歩いたり座ったりしたときに脚がチラチラ見えてしまう気恥ずかしさがナシ! 大人らしい素敵な配慮です。プルオーバー、スカートともに、質のいいウールとアンゴラをブレンドした糸を使った、厚みのあるミラノリブ。インしたりアウトしたりで空気のはらみかたも変わって、毎回違った表情を見せてくれます。
 
癒し系の方もそうではない私タイプの方も、ぜひ、これはセットアップで着てみてほしい。私はあえてシルバーのアクセをガツンと効かせたり、コンバースをはいてみたりする予定。私の中に「癒し系」を落とし込むなら、やはり少しの「打倒」精神を散りばめたくなるようです(笑)。
 
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左/首元にご注目! 首に沿うようにアイボリーにベージュの合皮テープが。これだけで後ろ姿の輪郭がシャキッとします。
右/トップスをアウトするとこんなバランス。前が少し短くなっているので、絶妙なゆるっと感なのです。
 
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上/アザーカラーとして、キャメルも。黒のロングブーツと合わせたいなーと思います。ベーシックロングブーツもいいですが、今年ならウエスタンブーツなんかも! 
 
 
 
 
 
【profile】
 
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小林 文(こばやし あや):1985年愛知県名古屋市生まれ。大学卒業後上京し、約5年半、人材系企業に営業職として勤務。28歳でエディターを志し、転身。現在はフリーランスのファッションエディターとしてOggiなどで活躍中。Instagram@kobayashi_bunでは、日々リアルなコーディネートを更新中。