the essence
エディター小林 文「BEIGE,の奥深きシンプル」

エディター小林 文「BEIGE,の奥深きシンプル」

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【柄コート】 【柄コート】

2018.08.29 Vol.4

【柄コート】
半分、トラッド。

今回はトラッドなコートについて。…ですが、その前に早速脱線させてください(笑)。私、幼いころからNHKの朝ドラが好きでして。社会人の今も朝8時はテレビの前へ。早朝撮影などで、その時間家にいないときは録画しているくらい。明るく前向きなヒロインが、紆余曲折ありながらもひとつのことを健気に続け、やがて成功する…というストーリー展開が、長年朝ドラのお決まりだったはず。でも今クールのヒロインは、仕事も結婚も、人生にひとつずつじゃないところがとってもリアル。日本の伝統的な、トラッドな番組も変化しているなぁと思いながら、毎朝笑ったり泣いたりしています。
 
ここからはようやく今回の本題、コートについてです(笑)。今年の秋冬は「トラッド」がキーワード。柄でいうと、チェックが流行の兆しです。朝ドラと同じく、私にとってチェック柄も馴染みの深いもの。小学生のころのアルバムを開くと、よくチェックのラップスカートをはいています。だからか、このBEIGE,のコートを展示会で初めて見たときも、自然と引き寄せられていきました。でも「素敵!」と心をつかまれたのは、馴染み深いからだけではなく、「トラッド」のなかに新しい風を感じたから。
 
マスタード×ブラウンの千鳥格子(ハウンドトゥースチェック)は、たしかにトラッドな雰囲気が漂う柄のひとつ。ただ、触れてびっくり! てっきりウールを使用しているのだと思ったら、毛足感がない! 素材表記には「ポリエステル100%」の文字が。生地の目がギュッと詰まっていて、マットでふくらみ感があり、どことなくスポーティなのです。デザインは、丸みを帯びた襟やラグランスリーブで優しげ。仮に、鋭角な襟やセットインの袖だったとしたら、もっときちんと感が強いはず。足元はローファーやロングブーツを合わせてトラッドテイストを濃くしてもいいし、白のコンバースで軽やかさを出しても素敵。柄が細かいから、インナーにレースブラウスを着てもごちゃごちゃしない。「トラッド」の枠にとらわれていない千鳥格子が新鮮です。
 
BEIGE,のコートと朝ドラ。伝統的だからこそ、時代に合うものづくりに勝負する心意気、目が離せません!!
 
 
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左/裏もよーく見てみてください。表地のチェックと裏側のゴールドテープが、ギラギラしていなくてとっても品があるんです。
右/深めのバックスリットが入っているので、足さばきも◎です。
 
 
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ちなみに、色違いはベージュ×黒の千鳥格子。よりシックで辛口、キリッとしています。

 

 
 
 
 
【profile】
 
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小林 文(こばやし あや):1985年愛知県名古屋市生まれ。大学卒業後上京し、約5年半、人材系企業に営業職として勤務。28歳でエディターを志し、転身。現在はフリーランスのファッションエディターとしてOggiなどで活躍中。Instagram@kobayashi_bunでは、日々リアルなコーディネートを更新中。